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綿へのこだわり

綿(コットン)は、天然繊維、化学繊維、様々な繊維素材の中で、古くから人々に親しまれ、また最も身近な繊維素材です。
三河木綿に深く関わり繊維加工業である当社でも、最も使いたい、こだわりを持ちたい素材です。


涼しさと暖かさという相反する特性を備えた機能性

綿の内側と外側に温度差ができると内側の湿気を吸い取って外側へ発散します。
そして綿が水分を吸収発散するとき、気化熱の作用で温度が下がります。
吸湿性が高いのは、綿繊維が極めて微細な繊維だからです。
また通気性も良いので夏の暑い季節にさわやかに着ることができます。
反対に、当社が昔手掛けていた布地の起毛やパイル立てしたりすることで繊維内に空気を含ませることが出来、夏に涼しい綿も冬には暖かく着られるということになります。


人々の生活特性にマッチ

綿は他の繊維と異なり水に濡れた状態では強度がアップするので熱い湯で繰り返し洗濯することも可能です。
アルカリに強いので、石けんや洗剤で洗え、漂白も簡単にできます。
高温でのアイロンがけができ、燃えても溶けることがありません。
静電気を起さないので、静電気によるパチパチ音や衣服にまとわりつく不快感もなく、ほこりや小さなゴミの吸着もありません。
汚れが比較的付きにくく、付いても取れやすく清潔な繊維です。


短所もあります

綿の短所はシワになりやすく、濡れることで、縮みや型崩れがおきやすくなります。
長時間日光に晒すと黄変してもろくなりやすいです。
寝装品ではあまり使われませんが、インド綿の生地などは、独特の風合いで、
厚手のものや光沢のあるものがあります。
欠点としては、裂けやすく、色落ち色移りしやすいです。